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●セントクリストファー・ネービス
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ウオールストリートジャーナル 2013年 4月 19日 14:52 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324309104578431882293682270.html?mod=WSJJP_hp_LEFTWhatsNewsCollection
中国富裕層の新たな移民先 米国・カナダは人気に陰り
By JASON CHOW
「米国には触手が動かないし、カナダからは承認が下りなかった。
オーストラリアについては十分な資金がない。
キプロスには驚かされた」
――そういった中国本土の富裕層は、これまであり得なかった移民先を探している。
その中にはポルトガルやカリブ海の小国セントクリストファー・ネービスがある。
ドバイを拠点とするレンジ・デベロップメンツは最近、セントクリストファーで進めている同社のパーク・ハイアット開発計画への投資家を求めて、中国と香港で売り込みキャンペーンを行った。
一口40万ドル(約3900万円)のこの投資の最も魅力的なリターンは、追加費用を払わずに取得できる旅券だ。
この旅券で、欧州や旧英国植民地のほとんどの国に査証なしで入国できる。
さらに、投資家は6カ月以内にセントクリストファーの市民権を獲得出来る。
しかも、セントクリストファーに行ったり、英語の試験を受けたりする必要はない。
香港で活動する移民問題専門の弁護士で、レンジ・デベロップメンツの代理店を経営しているジャン=フランソワ・ハーベイ氏は、
「中国本土で約200口を売った。飛ぶように売れている」
とうれしい悲鳴をあげ、
「査証なしで旅行できるのは、中国人にとって大変魅力的な話だ」
と説明する。
不動産投資が、セントクリストファーの市民権を取るただ一つの方法ではない。
同国の政府系投資ファンド(SWF)である砂糖産業多様化基金に25万ドル寄付すれば市民権を獲得できる。
確かに、中国人投資家のセントクリストファー政府への移民申請は推定で1万件とわずかで、移民先としては米国とカナダが伝統的にトップを占めている。だが、
米加の魅力は最近後退している。
米国の投資永住権(EB-5)プログラムを取得するには、認定された事業に50万ドルを投資し、少なくとも10人を雇用しなければならない。
税法も厳しく、中国の超富裕層は対米投資に二の足を踏むようになっている。
カナダの投資家向け移民プログラムでは、移民希望者は州政府のうちの一つに80万カナダドルを金利なしで5年間貸し付けることが義務付けられている。
ただ、これは昨年一時停止となった。
一方、英国とオーストラリアの制度は費用が高く実現が難しいとされる。
英国の制度では、居住査証を取得するために100万ポンド(約1億4700万円)を投資する必要がある。
また、投資家が市民権取得の資格を得るためには、5年間のうち少なくとも75%の時間、英国に住まなくてはならない。
豪州の制度は最も高価で、居住ビザの資格を得るためには、条件を満たした事業に500万豪ドル(約5億1000万円)投資する必要がある。
しかし、投資家が永住権を得るために同国に居住する必要がある期間は、4年間で160日だ。
中国の移民希望者がそのほかの場所に目を向けるにつれ、これまで考えられなかった目的地も出てきた。
移民問題専門家によると、昨年はキプロスが人気だった。
キプロスの期間3年の査証を取得するためには、少なくとも30万ユーロ(約3800万円)の不動産を購入する必要があるが、この査証があれば欧州連合(EU)の加盟国全てを訪問できるようになる。
中国本土の顧客を持ち、香港を拠点に活動する弁護士、デニー・コー氏は、
「キプロスは中国で大々的に宣伝されたために、多くの人々が動いた」
と話した。
しかし、キプロスへの関心は、同国の経済問題を理由に薄れた。
そのため、一部の業者は関心を呼び起こすために新たな戦略を試している。
国営新華社通信によると、北京で不動産の展示会を行ったキプロスの不動産開発会社は、30万ユーロでアパート物件を購入しようとしている中国の投資家に、1棟の価格でもう1棟購入できるという条件を提示した。
移民専門家は、欧州ではポルトガルが次の人気の移民先になりそうだと話している。
北京に本拠を置く移民コンサルティング会社、ウェル・トレンドのラリー・ワン社長によると、ポルトガル政府は最近のキプロスの成功をまねて、6年間で市民権に変更できるような居住査証を発行したいと考えているという。
価格は50万ユーロだ。
同社長は
「不動産は中国人に常に好まれるため、こういった制度は魅力的だ」
と話し、条件もそれほど厳しくないと付け加えた。
投資家は査証維持のために年7日ポルトガルに住む必要があるが、語学力の試験を受けなくても市民権を取得できる。
キプロスと同様、中米のセントクリストファー・ネービスも制度を設けて近隣諸国の手本となっており、アンティグア・バーブーダも近く同じような移民制度を施行するとみられている。
前出のコー氏は
「わたしの顧客の99%はセントクリストファー・ネービスの名前を聞いたことがない。
しかし、人々は自由な旅行や資産計画、中国本土企業の海外上場を目指す場合の市民権の確保といったことを念頭に、査証の獲得を目指す」
と話す。
欧州の富裕層とつきあう夢を持つ大富豪はスイスやモナコを目指す。
これらの国々では資産がより安全に管理できると考えられている。
投資家がこれらの国々で居住権を得るためには、地元政府と定額税について交渉をする必要があり、これは安くない。
居住権を維持するのに、少なくとも年間100万ユーロ支払わなければならないとみられる。
コー氏は
「ものすごく高額の資産を持つ人向けの特別な目的地だ」
と語る。
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【中国人外国留学】
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